光を伝導する原理

光を伝導する原理

光を伝導する原理 ライトガイドは、光源装置から発せられた光を伝導するのに使われます。
その伝導の原理は単純で、ライトガイド自体を光源装置に接続し入射した光を内部で効率的に伝える、というものです。なお、光の伝搬を効率的に行うため、ライトガイド内は光ファイバーの素線が数百から数万本結束されたものが入っています。
その際に使用する素線の種類は多成分ガラスやプラスチック、石英ガラスなどがあり、光源の照度や熱、波長によって最適なものは異なります。最適なものを選びましょう。
そしてその結束したファイバーの両端に口金を取り付けて入射側と出射側に向け、SUS製の保護管をかぶせた構造をしているのが一般的です。
その際には、使用用途によって出射側の形状をスポットやリング、ライン、多分岐など好きなものを選ぶことも可能です。
また、近年ではその原理上入射時の光の取りこぼしが避けられないファイバ素線の代わりに、液体で充填したライトガイドが使われる機会も増えつつあります。

ライトガイドを応用した街中などでよく目にする製品

ライトガイドを応用した街中などでよく目にする製品 ライトガイドは透明な樹脂の内面が反射する作用を応用し、片側から入れた光を効率よく導く役割を果たすものです。
アクリル製樹脂ならではの柔らかなプレスチック素材でできたライトガイドは、曲面構造の複雑な製品に対して威力を発揮します。しかも高性能を誇るため、製品の量産化に対応できるのも特徴です。
ライトガイドは液晶モニターの導光板やスキャナー光源に使用されることが多く、平面の導光板は液晶ディスプレイのバックライトには欠かせません。
また街中や駅などに掲げられる広告看板では、時刻や非常口の案内に利用することが可能で、薄型で面発光が均一になっているところがポイントです。
スキャナー光源である導光棒(棒型導光)は各種照明への応用が可能となっており、棒状の光源体にLEDを使用していることもあって、電飾看板などでの使用が目立ちます。
最近は自動車の車内灯にも使われるようになり、消費電力の低さや長寿命であることもライトガイドの大きなメリットです。